ことは、パソコン通信ユーザーの増加、普及が急速に進み、一般国民にとっての情報交流の新しい様式をもたらしていることで明らかである。また、この1、2年のインターネットの爆発的な普及は誰も想定できなかったものであり、「行政情報化推進基本計画」策定段階ではこの普及が予想できず、その活用について計画事項に一言も記述されなかったことでも分かろう。ネットワークの進展を行政の情報化の観点からみると、「行政情報化推進基本計画」が実施に入ってから最も順調に達成された事項が各省庁内におけるLANの構築と、それらを相互に接続する霞が関WANの構築であることに象徴的である。さらに、今まで地方公共団体間のネットワークが一種タブーとなって1つとして存在していなかった状況から、住民記録システムのネットワークという構想が提案されるに至っていることも一大変化である。